アニメーターを目指しているお子様をお持ちの保護者の方へ
収入にこだわらない夢を追う仕事
お子様がアニメーターになりたいと将来の希望を相談してこられたなら、心配する保護者の方がほとんどでしょう。
アニメーターの現状について、あまり良い話は伝わってこないからです。
朝から晩までひたすら絵を描いても、収入は低く食べていけるギリギリの生活を余儀なくされ、絵が上手くてこだわるほど仕事に時間がかかり、出来高制の収入のため低くなるジレンマを感じるでしょう。
しかし自分の絵が作品として形になって、命を吹き込まれたようにキャラクターが動いて話すのを見ると、アニメーターになって良かったと心から思うそうです。
言うなれば夢を追う仕事のため、収入の多い少ないではなく、自分の作品が世に出て色々な人に見て貰える喜びが、仕事をする原動力になっているのです。
作品の最後にスタッフとして自分の名前が流れることが一番の喜びで、誇りを感じる瞬間なのです。
好きなことを仕事に出来る
アニメーターとして活躍している人のほとんどは幼い頃からアニメーションが好きで、それを真似て絵を描いていた人が多いです。
絵を描いていたら時間が過ぎるのも忘れて夜更かしをしたり、大事なことを忘れてしまうこともあったでしょう。
それほどまでに打ち込めることを仕事に出来るなら、それは幸せなことです。
端から見たら激務の上低収入で結婚も出来ないのではと心配になりますが、本人は充実感を持って毎日働いているのです。
アニメーターは毎日多くの絵を描いているので、短期間で絵の力が付いて画力がアップします。
たった数ヶ月前の自分の絵と比較するだけで、上達をありありと実感できるのです。
それが楽しくてアニメーターを続けている人も多いです。
絵が好きでアニメーションが好きで、画力が上がる自分の天職だと思う人も多いのです。
絵の力を付けながら動画の仕事をこなし、多くの枚数を早く美しく描けるようになったら、収入も少しずつ増えるでしょう。
やがて原画を任されて、作画監督になれたら収入も少しは安定します。
待遇は良くなくて健康保険や年金も自分でかけなければなりません。
自己管理能力も鍛えられます。
残業代や通勤手当なども就職していなければ支給されません。
フリーランスの立場なので仕事の自由度は高いのですが、将来を考えると不安になる気持ちは当然でしょう。
これからアニメーターの待遇について改善しなければ、日本のアニメーションが衰退すると警鐘を鳴らす人も多いです。
少しでもアニメーターの待遇の改善を願ってやみません。